ちょっちミサトさん、その5

 私は葛城ミサト、ネルフ本部戦術作戦部作戦局第一課所属、階級は三佐、歳は二十歳、キャリアウーマンよ。

 ふう〜〜若くて美人で能力があるのは辛いわ、昨日もお仕事、今日もお仕事、明日もお仕事、休みが無いの。

 空を見ながら黄昏ていると、あの青い空を流れる雲のように流れたいと思うときがある・・・・・

 ふう〜〜〜このままずっと流れる雲を見ていたいわ・・・・何もかも忘れて・・・・

 相次ぐ使徒との戦闘、休まる暇もない。疲れて倒れてしまいそう。

 でもそれはできないわ、私の使命は使徒から人類を守る事、弱音は許されない・・・戦っているあの子達の為にも・・・・そして自分の為にも。

 だから私は一生懸命働くの、この身を削ってでも・・・・

 でも・・・・本当はちょっと休みが欲しい・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ〜そう思わない?」

「・・・・・・・・・」

 リツコの研究室、ミサトはビールを飲みながら自分の詩に酔っていた。聞かされているリツコは何も言えない。

「何て素晴らしい詩なのかしら、私ってやっぱり天才ね。詩人になろうかしら?ねえリツコどう思う」

「・・・・・なったらいいわよ」

 呆れているリツコはミサトの言葉を受け流す。

「でっしょう〜、う〜〜〜ん我ながら惚れ惚れするわ〜」

「ミサト」

「ん?なあに〜〜」

「その詩ってフィクションでしょ?」

 リツコは当然の事を聞いた。ネルフの職員なら全員がリツコの言った事を疑わない。

「違うわよ〜全て真実よん」

「・・・・・・・・・・・・」

 人差し指を左右に振り否定するミサト、リツコは言葉を失った。

「ねえ、毎日仕事をしていると何もかも忘れたいって事があるでしょう?」

「え、ええ」

「うんうん、やっぱりね。お互い苦労するわ」

「・・・・・・・・・・・」

 ミサトの頷きにまたもやリツコは言葉を失った。

「っと言うわけで、雲を見つめていたいから帰るわね〜〜」

「あっミサト!」

 ミサトは手を振るとさっさと帰ってしまった、素早い行動にリツコは唖然と取り残された。

「ミサト・・・それは仕事を真面目にしている人が言う台詞よ・・・・」

 だがリツコの呟きはミサトには届かなかった。


 ミサトさんは毎日仕事をしないで遊んでいます(笑)これでよくクビにならないですね。

 リツコさんも呆れて何もいえませんでした。

 もうネルフにミサトさんは必要ないかも(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION ちょっちミサトさん、その5